妄想と不安の観察について

皆さんは、妄想を伴う不安状態をどのように観察しますか?
大阪市城東区の精神科特化の訪問看護ステーション、みのりケア訪問看護です。
本日は、妄想を伴う不安状態の観察について語りたいと思います。
私たちが看護するポイントは、処方された抗精神病薬の服薬ができているか観察することです。
妄想を伴う不安状態は、統合失調症と関係していると言われます。
この場合の不安状態は、抗精神病薬の服薬が出来ていれば比較的に安定すると言われています。
ですから、抗精神病薬を毎日ちゃんと飲めているかしっかり確認いたします。
もちろん、本人の不安に思う気持ちの訴えを聞くことも欠かせません。
ただ難しいのは、本人にとって妄想により不安な状態が普通であることです。
つまり、本人から不安に思って苦しいという訴えが少ないのです。
そこで、本人の言葉による訴えや状態を見て、病状の変化を正確に見ることよりも、服薬コントロールが重要になってきます。
ただ、服薬を観察するといっても簡単なものではありません。
私も新人の訪問看護師の頃はよくわかっていませんでした。
初めは、薬を飲んでいるか、飲んでいないかだけをチェックすればいいと思っていました。
けれども先輩に教えてもらいました、飲めているか否かだけ見ていてはダメだよ、と。
先輩はいいます、「患者さんがどのような気持ちで、どのような意味で飲んでいるかをしっかりと確認してください」。
そう、もしかすると患者さんは「嫌だから飲んでいる」「意味がないと思っているけれども言われたから飲んでいる」ということもあるわけです。
上で言う、妄想を伴う不安状態の方は、自分の妄想が異質なものであると考えていません。
そうすると状態が悪化すれば、まず「意味がないと思っているけれども言われたから飲んでいる」と考えることが強くなります。
それが、妄想を伴う患者さんを観察する時に気を付けるポイントになってきます。
駆け出しの新人の頃、私は服薬観察について何もわかっていませんでした。
ただ、先輩に教えてもらって服薬についての気分や考えを聞くと、皆それぞれ毎日違ってくるのです。
病棟で看護師をしていても、比較的語ってくれませんでした。
けれども、そこは患者さんの住居だからでしょうか、自分の気持ちを教えてくれることも少なくありません。
訪問看護って面白いなと思ったきっかけでした。
☝️☝️求人webサイトや人材紹介会社経由でなく、上記より直接応募いただければ 採用時にインセンティブ手当(月1万円)が毎月支給されます。☝️☝️
この記事へのコメントはありません。