まず自分は何者か

カメラのフィルター

看護師である私の、訪問看護での気づきを紹介します(^^)

みなさんは患者さんと向き合うとき、何か注意していることはありますか?

私は患者さんと話す時、私という偏見を通して話を聞いているとしっかり自覚することです。
昔は、医療者と患者という関係上、客観的に話を聞き、客観的に意見を言おうとしていました。

「〇〇は〜です。」「・・・しないでください!」

と平気で言えていた過去の自分が怖いし恥ずかしいです。

しかしある時、たまたま同行していた先輩の看護師に、「勝手に意見を言うな!」と帰り道、突然怒られました。
最初はわかりませんでした。なぜ私が間違ったことをしているみたいに扱われているのかを。

しかし時間が経つにつれ、私は勝手に意見を言っていたかもしれないと思い始めました。
それも、言葉を発するときに、あまり思考していなかったのですね、この言葉が本当に必要かどうかを。

患者さんに対して客観的に必要なことを言うという意識が強く、気がつけばただ私の意見を押し付けていた側面がありました。

完全に医療者の奢りですね。

それからと言うもの、自分の意見は自分というフィルターがかかっているということを考えるようにしています。
そのためには、これも先輩看護師のアドバイスですが、まず私が何者かを知るように努めています。
何が好きで、どういうことに感動して、どういったことが嫌いかなど、私というフィルターを調べていっています。

今は昔と比べると、多少考えて医療の意見を言うようにもしています。ただ油断は禁物。
そんな時、私を叱ってくれた先輩の言葉を思い出します。

振り返ってみれば、まず私が何者をかを考えることが本当の訪問看護師としてのキャリアの出発点だと思います。

あなたもあなたが何者かを知っていますか?

みのりケア訪問看護ステーション スタッフより

 

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