統合失調症と誤診?

診察する医師

<参考図書> ・佐藤光展『心の病気はどう治す?』(講談社(講談社現代新書):2024年)63ページ

妄想をすぐに幻想・幻聴と思ってしまいませんか。

妄想の中には際限なく広がるイマジネーションじみたものもあれば、「課長が自分ばかり怒る」「母親が自分のことを殺そうとしている」といった具体的な妄想もあります。 後者の具体的な妄想は統合失調症の症状というより、被害関係念慮であり、自閉症スペクトラム症の典型例とも言われています。

更にその被害関係念慮の原因を調べていくと、過去に学校で継続的ないじめを受けたり、母親から虐待を受けていたりすることが多いです。

ですから、診断名を鵜呑みにせず、日常で継続的にアセスメントを行い、精神疾患の背景を探るケアが大切になります。

特に私たちの訪問看護ステーションは発達障害の知識取得に力を入れております。

発達障害の知識と理解とケアの実践があれば、本人の精神疾患の背後になる状況の因果関係の説明がつきやすいからです。

私たちの訪問看護ステーションは、こうした本人の精神疾患の症状の原因を探り、薬物医療と並行しつつ、何がその方の生きづらさになるのかの理由を探っていきます。

私たちの訪問看護ステーションは、患者さんの「見えない困りごと」や「隠されている不安」をしっかり理解してケアいたします。

みのりケア訪問看護ステーション スタッフより

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