同じ看護師が来て欲しいという悩み

皆さんは、患者さんから「同じ看護師に来て欲しい」と言われた場合、どのように対応しますか?

大阪市城東区の精神科特化の訪問看護ステーション、みのりケア訪問看護です。

本日は、看護師の固定のメリット・デメリットについて語りたいと思います。

私たちが看護するポイントは、”現在の段階”で固定看護師シフトがメリットあるかどうかを考えることです。

特定の看護師が担当を決めて毎回行くことは、メリットもデメリットもあります。

固定看護師が決まっていれば、早期に信頼関係を構築できる可能性があります。

その信頼関係を基にして、支援の展開を進めることもできるでしょう。

しかし看護師が固定していると、デメリットがあることも確かです。

視点や得られる情報も偏り、特に精神疾患に多いのが依存的な関係になってしまうこともあります。

「あなたしか分かってくれない」「あなたがいないと生きていけない」など、私も昔言われたことがあります。

その結果、どのようなことが起こるでしょうか。

患者さんが自分の疾患と向き合いにくくなります。

精神疾患は目に見えません。

モヤッとしたり、苦しかったり、コントロールに困ることが多いです。

でも、このような悩みって一人で受け止めるのは大変で、「言わなくても分かってくれる」関係があれば楽です。

だから、この看護師なら分かってくれると信じることで簡単に安心できます。

けれども、患者さんが自分の辛さを自分で処理する力が弱まってしまうのです。

私も新人の頃、なんとか患者さんと信頼関係を作ろうと深入りしたこともありました。

業務外の電話に出たり、深夜に会いに行ったりしました。

けれどもそれが先輩に発覚した時、注意を受けました。

そのような人間関係の構築の仕方は、患者さんの状態をより悪くしていると。

確かにそうでした、私は依存関係を導いてしまい、回復より悪化へと誘っていました。

もうそうなってしまったら自分では対応できず、別の看護師に代わってもその患者さんとの関係は悪化して終わりました。

辛い思い出です。

そのことを反省して、私たちは依存関係にならない早期発見を目指しています。

依存関係に入る前は何かしら人ぞれぞれの兆候があります。

管理者などがそれに気づいた時は、一週間など特定の期間、別の看護師が訪問します。

最初は患者さんも嫌がります。

でも別の看護師との関係性も築くことで、少なくとも「言わなくても分かってくれる」状態に陥らずにすみます。

確かに言わなくても分かってくれるなら楽でしょう。

けれどもそれは自分の症状や、自分自身の人生と向き合う機会を損ねて、根本的な自立から遠ざかってしまいます。

これはとても難しいことで、いつも完全に実践できるわけではありません。

ただ精神訪問看護の面白いところでもあるので、常に高い目標に向けて頑張ってみたいと思います。

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