妄想気分をキャッチする

皆さんは、妄想気分をどのように観察しますか?
大阪市城東区の精神科特化の訪問看護ステーション、みのりケア訪問看護です。
本日は、妄想気分を把握する大切さについて語りたいと思います。
私たちが看護するポイントは、「何かおかしい」という患者さんの感情の変化を察知することです。
精神科病棟で勤めていた時に、妄想気分は統合失調症の発病初期であると教えてもらいました。
発病初期だと少量の抗精神病薬で治りやすいので、妄想気分を早期に見つけることの大切さを学びました。
ただ、理屈はわかっても看護の現場で、妄想気分に気づくことは中々難しく悩んでいました。
それから時が経って、妄想気分を知るコツを教えてもらったのは、転職先の訪問看護ステーションでした。
病棟とは違い、生活の現場に行く訪問看護は患者さんとたくさんお話をします。
ある時、統合失調症の初期の方の訪問を先輩看護師と一緒に行きました。
そして終わってカンファをしていて、先輩は妄想気分の兆候をわかりやすく教えてくれました。
それは患者さんが「何か」という言葉を使って気持ちを述べることから、妄想気分の兆候がわかるというのです。
思い返してみれば、確かにそうでした。
患者さんはよく言っていました。
「何かがこれまでと違っている」「何かが特別だ」「何かわからないが大変なことが起こりそうだ」
「何か」という言葉で、妄想気分がよく表されていると教えてもらいました。
もちろん、妄想気分を察知するために「何か」という言葉だけを気にするのは十分ではないと思います。
ただ、「何か」という異変を感じる状態やそれに近い様子を気にかけるだけで、前より妄想気分が掴めるようになりました。
「何か」という言葉では言えず、なんともできないモヤモヤした、漠然としたもの。
生活の場に出向く看護師は、こうした患者さんの生の繊細さに出会えることにも、面白さを感じたものです。
第三者から見ると喋っているだけと思われるかもしれませんが、精神科の看護師は日常会話から変化を察知する繊細な仕事です。
こうした仕事の面白さに出会えたのも、訪問看護の先輩のおかげでした。
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