パニック状態になる方の観察について

皆さんは、パニック状態になる方の観察をどのように行いますか?

大阪市城東区の精神科特化の訪問看護ステーション、みのりケア訪問看護です。

本日は、パニック状態になる方の観察について語りたいと思います。

私たちが看護するポイントは、自律神経症状の日常的な観察です。

不安とは、対象がなく、心が不安定な状態を言います。

不安とは皆が経験する、ありふれた感情ですが、時に病的に作用して生活を乱します。

その不安の病的な作用のうち、突発的で二次的な発作に繋がりやすいのは「パニック」と言います。

パニックという言葉は最近のものですが、その不安に由来する発作とも言われています。

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私も看護師になったばかりの時、パニック状態の患者さんを見て、その状態に驚きました。

倒れたり、大きな声で叫んだり、新人の私にとって刺激が強い思い出があります。

やがて先輩看護師について、その患者さんを担当することになり、不安の一形態としてのパニック状態の観察を学びました。

先輩から、不安感情は自律神経系と密接に関係していると教わりました。

それゆえに、血圧上昇、発汗、動悸、顔面紅潮蒼白、尿意便意、鳥肌など、日常的にしっかり観察するとのことです。

私はパニック状態を見たら、どう鎮めるかしか考えておりませんでしたが、様々な兆候を察知する視点は新鮮でした。

それから先輩に言われた通りに、自律神経系の状態を毎日チェックすると、分かったことがあります。

それは、不安状態がある患者さん、それぞれに何か「トリガー」のようなきっかけがあることです。

たとえば、車の音、特定の服装の男性、言葉や表現などなどです。

患者さんの様子を伺って異変があると、しっかり状況等を伺えば、何か感情を不安定にする要因がありました。

私は訪問看護をしていて面白いなと思うのは、この「トリガー」が本当に患者さんごとに多様なことです。

皆さんの辛い過去やトラウマなど、その人の人生の成り立ちそのものと関わっていました。

パニックなど不安状態が病的に作用する方のケアは、こうして患者さんの人生が垣間見えることに仕事の上の豊かさを感じます。

パニック状態のケアは本当に大変ですが、看護師としてやりがいを感じています。

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