うつ状態の始まりと終わり

皆さんは、うつ状態の始まりと終わりをどのように観察しますか?
大阪市城東区の精神科特化の訪問看護ステーション、みのりケア訪問看護です。
本日は、うつ状態の始まりと終わりの観察ポイントについて語りたいと思います。
私たちが看護するポイントは、うつ状態の始まりと終わりのパターンは必ずしも決まっていないということです。
では、どうすればいいのですか?と言われそうですが、こうしたパターン化できない現実をまず確認することが大切です。
うつ状態はもちろん心理的なショックから始まることもあります。
他方で、なんとなく徐々に始まり、気がつけば、うつ状態になっていたということもあります。
心身の負担や悩み事がきっかけということもあれば、 特に理由なく進行することがあります。
終わり方も同じで、原因がなくなり急速に良くなることもあれば、次第にうつ状態が消えることもあります。
つまりは、うつ状態の変化は因果関係だけでは必ず把握できないということがわかります。
私も精神科に勤務して間もない頃は、常に因果関係で考えていました。
「こういうショックがあったからうつ状態になっている」「この原因を除けば状態がなくなる」など。
でも多くの患者さんのうつ状態の変容を見るにつけ、決してうつ状態は原因と結果の関係ではないことがわかりました。
先輩からも、うつ状態を観察する時、パターン化してはいけないと厳しく教えられてもきました。
何よりも日々の変化と本人の個性の把握が大切と学びました。
今では、その日の患者さんそのものの状態を大きく捉えられるよう、様々な観点で観察します。
病院とは違って、生活の場で看護する訪問看護は、検討材料の宝庫です。
何がうつ状態の始まりで、何が終わりか、それもその人の個性によるのです。
言い方を変えれば、その人らしさなのかもしれません。
私は看護する時、出来る限りその人らしさを尊重しつつ、うつ状態のケアをしていきたいと考えています。
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