病名から症状を決めつけない大切さ

指示書に書いてある病名から患者さんのケアを考える時に、どのようなことを気をつけているでしょうか?

大阪市城東区の精神科特化の訪問看護ステーション、みのりケア訪問看護です。

本日は、みのりケア訪問看護の病名と症状についてお話ししたいと思います

みのりケア訪問看護は、指示書に記されている病名も踏まえて患者さんのケアを組み立てます。

ただ、「この病名だからこの症状があってこのようにケアする」という立場には必ずしも立ちません。

精神疾患の特徴は、特定の疾患に対する特異性を持たないことです。

例えば、うつ病といえば不眠の症状があるといったことは断定できません。

本人の生活環境や個人のパーソナリティ、他の病状との関係など、様々な可能性があります。

私も精神科訪問看護を始めた時に、先輩看護師から教わりました。

当時の私は、うつ病だから〜しようといったパターンばかりで考えていました。

けれども先輩から、そういったパターンで患者さんを見ていると、大事な兆候を見逃してリスクになりと教わりました。

確かに、うつ病と言われている人でも、色々な症状が出ていることがわかりました。

そして気づきました、うつ病だから〜のケアが必要と考えてると患者さんその人を見ることができないのです。

病名ももちろん前提条件として考慮します。

ただ患者さんの生きづらさや生活機能の低下など、「その人の今と向き合ってケアを組み立てること」を先輩から学びました。

病気にしたって、人のことにしたってそうです。

決めつけないこと。

この教訓を大切に精神疾患を持つ患者さんのケアをしていきたいと思います。

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