お礼の角度が大切です

お辞儀する人形

看護師である私の、訪問看護での気づきを紹介します(^.^)

みなさんはご自宅に訪問した時に、最初の挨拶でどのようなことを意識しますか?

私はしっかり目を見て、良い角度でお辞儀をすることです。
これまで病棟勤務が長かったので、訪問看護を始めてすぐ一般的なビジネスマナーを身につけるのに時間がかかりました。 特に当時の上司に怒られたのが、お辞儀の角度が適当だったことです。上司に同行して訪問していて、慣れないご自宅での業務であり、また次の業務の時間が迫っていたこともあって、お邪魔をする時会釈程度しかできなかったことがありました。
もちろん上司にその後注意されましたが、悲しかったことは、
訪問していた患者さんが自分は適当に扱われたと思われたみたいで悲しまれていたことです。

私はその時気づきました。
お辞儀一つで相手をこんなに悲しませて精神的に不安定にさせてしまうのかと。

病院では常に医療従事者と患者という立場で接しますが、訪問看護の現場は一般的な意味で人間同士の出会いの場とも言えます。
私がお辞儀のビジネスマナーを身につけることも、訪問医療業務では大切な要素であります。

こうした出来事があってからというもの、私は訪問した時、お辞儀をする度に、「しっかり曲げているぞ!」と意識するようにしました。そうすると、気持ちの余裕もできて、訪問業務に慣れることもできました。

不思議ですよね、そうすると、私は患者さんを同じ地域で暮らす人として見ることができるようになりました。
地域生活をする上での悩みや苦しみに寄り添うことができるようになりました。お辞儀一つ覚えるだけで不思議なものです。

それから私は後輩を指導する時も、まずビジネスマナーを徹底して教えるようにしています。
人間としての礼儀を守る訪問看護をこれからも心がけようと思います。

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