ギターを持つことができた日

ギター

看護師である私のやりがいを紹介します(^^)

あなたは患者さんの変化に喜んだことはありますか?

私は、先日患者さんがギターを持ってミニライブを実施できたことが嬉しかったです。

コロナ禍になり音楽ライブ等の自粛が始まり、プロのみならずアマチュアの方が演奏する機会が減りました 多くの音楽が生きがいの方は落ち込んだと思いますが、私が担当する患者さんもその一人でした その頃から、「毎日やることがない」「生きる楽しみがない」と段々ネガティブな発言が多くなりました 次第に就労継続支援B型にも行かず、ヘルパーの掃除も拒否して生活環境も荒れてきました そこでヘルパーの方や相談支援員の方とケース会議を開き、どうすれば良いか協議いたしました そこで私がふと言った案が採用されたことに驚きでした、自宅でご家族と支援者さんを相手にミニライブをしてみてはいかがかと 本人に伝えたところ、気持ちが下がっているので渋々了承してくれた程度の反応でしたが、何よりも喜ばれたのがご家族の皆さんです ご家族の皆さんが「あなたの音楽が聴ける、嬉しい!」と素直な気持ちを伝え続けたところ、徐々にですが、本人のミニライブへの気持ちも高まってきました ミニライブの朝、訪問に入ったのですが、少し緊張された面持ちで、「今日のセトリはこれ!」と食い気味で話してくださいました ギターのこと、歌のこと、曲のテンポのこと、こんなに雄弁に話す患者さんを初めてみて驚きました そして夕方、家族と支援者さんを集めてミニライブが始まりました 薬の副作用がないようにしっかりコントロールしたから影響はありません なんと短い時間でしたが6曲も間違わずに歌い切りました ご家族は涙なみだで、ヘルパーさんや私もそれを見て胸が熱くなったことを覚えています 最後の曲を歌い切った後、私が「聖子ちゃん!」と声をかけると、恥ずかしそうな顔をしていましたっけ その日からというもの、彼はとても前向きになり、自分のこと、音楽のこと、家族のことを大切に語る機会が多くなりました 次は近所のカラオケバーでライブをしたいそうです!

ギターを持って歌をうたってその方は変わって行きました。 利用者さんの良い方向への変化をなんとか促すことができないかと日々考えています 「あなたと出会って彼または彼女は変わった!」と言ってもらえる看護師になりたいです

みのりケア訪問看護ステーション スタッフより

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